タ続編の「もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング」とあわせて300万本超のベストセラー。共に“脳に最適なトレーニングを毎日楽しく続けられる”というセールスポイント。本作は、計算を軸にしたゲームが多く、続編は漢字を軸にしたものが多い。どちらも単純であるが集中力を要するゲームが集められている。数分で終わるのが手軽でいい。ミニゲーム集としての完成度が高いのだ。
操作も、タッチペンで直接書くかマイクに向かって音声で答えるというもので、ゲームのシンプルさとぴったり合っている。また脳年齢という評価方法は凄い。単純な点数ではないので、ついつい現実の年と比較してしまう。実年齢よりも老化していると判断されると意外に悔しい。やってやる!という気持ちになる。また、1日に1つだけもらえるハンコなど、長時間熱中してプレイするのではなく毎日継続させるためのモチベーションを生み出す仕掛けも多い。ゲームコンセプトに一致した工夫が随所に凝らされているミニゲーム集の傑作だ。
(米光一成/「ぷよぷよ」等のゲーム企画。ブログ「こどもそ」http://blog.lv99.com/ 著書『デジタルの夢でメシを食うためにボクらは!』など)
任天堂 エ2,495円